真夜中のサイコパス
「ハハハッ、ハハハッ。

ハハハハハハッ。

ハハハッ、ハハハッ。

ハハハハハハッ」


その笑い声は不気味で、人を不快にさせるものだった。


私はその声に耳を塞ぎたい気持ちになりながら、まだこの部屋に潜んでいるかもしれない浜中美澄に警戒していた。


浜中美澄がもう一度現れたならば、またこのお札で浜中美澄の悪霊を祓ってやろうと思いながら。


でもそのとき、予想外のことが起きて、私は戸惑っていた。


部屋の中で消え去ったと思っていたあの白い煙が私の回りを取り囲んでいたのだ。


そしてその白い煙は柔らかな綿菓子のように一つにまとまって、私の口の中へと入ってきたのだ。


私はその白い煙を必死に吐き出そうとしたができなかった。


時間の経過と共にその白い煙はすべて私の中へと入っていき、私はその場で倒れ込んだ。


私は薄れゆく意識の中で、自分の体が浜中美澄に支配されていくのを感じていた。


ああ、私は私でなくなるんだ……。


私がぼんやりとそう思ったとき、私は意識を失っていた。
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