真夜中のサイコパス
恋に勝ちたい
「ああ……、本当に最悪!
木村菜々子、マジむかつくんですけど」
私と優子しかいない放課後の教室、私はずっと片思いをしていた拓実の恋人になりかけている菜々子の悪口を言っていた。
拓実はクラスで一番のイケメンで、菜々子は誰もが認める学校のアイドルだ。
そんな二人が付き合い始めたら、私が勝てる見込みはない。
っていうか、最初から私が木村菜々子に勝てる見込みなんて少しもないのだ。
そんなことを考えると憂鬱になる。
せめて拓実を争う恋敵が普通の女子高生なら良かったのに……。
木村菜々子、マジむかつくんですけど」
私と優子しかいない放課後の教室、私はずっと片思いをしていた拓実の恋人になりかけている菜々子の悪口を言っていた。
拓実はクラスで一番のイケメンで、菜々子は誰もが認める学校のアイドルだ。
そんな二人が付き合い始めたら、私が勝てる見込みはない。
っていうか、最初から私が木村菜々子に勝てる見込みなんて少しもないのだ。
そんなことを考えると憂鬱になる。
せめて拓実を争う恋敵が普通の女子高生なら良かったのに……。