真夜中のサイコパス
私と拓実の初デートの日、私の体を支配している浜中美澄が珍しく私に話しかけてきた。
(ねぇ、有島咲良。
私はあなたの体を使って、須藤拓実の一番になれたよ。
あなたの夢が叶って良かったね。
本当におめでとう)
浜中美澄は心の中で私にそう言いながら、きっといつものように私をバカにしたような笑みを浮かべているのだろう。
だとしたら、私は悔しい。
自分の体が自分のものじゃなくて、自分が一番憎んでいる相手に乗っ取られている。
そんな屈辱と惨めさとやるせなさが私の心を締めつけた。
ああ、私はこの世から消え去りたい。
自分が自分でないのなら……。
(ねぇ、有島咲良。
私はあなたの体を使って、須藤拓実の一番になれたよ。
あなたの夢が叶って良かったね。
本当におめでとう)
浜中美澄は心の中で私にそう言いながら、きっといつものように私をバカにしたような笑みを浮かべているのだろう。
だとしたら、私は悔しい。
自分の体が自分のものじゃなくて、自分が一番憎んでいる相手に乗っ取られている。
そんな屈辱と惨めさとやるせなさが私の心を締めつけた。
ああ、私はこの世から消え去りたい。
自分が自分でないのなら……。