真夜中のサイコパス
朋子が美澄にそう言った次の瞬間、美澄の表情がガラリと変わった。
それを見た朋子は自分が決して言ってはならない一線を越えてしまったことに気づいていた。
美澄が他のなによりも顔にできた火傷の跡を気にしていたことを朋子は知っていた。
そしてその火傷のせいで、美澄のすべてが大きく変わってしまったことも……。
自分が剛志と付き合うことに後ろめたい気持ちが朋子にはずっとあった。
だって、美澄が一番大切にしていたものを、いつの間にか自分が手に入れてしまっているのだから。
美澄の気持ちを考えたなら、横峯剛志からの告白を断るべきだったのかもしれない。
でも、輝きをなくした美澄のために自分の気持ちを殺してしまうのは間違っている。
自分だって剛志のことが好きだったから。
ずっとずっと好きだったから。
それを見た朋子は自分が決して言ってはならない一線を越えてしまったことに気づいていた。
美澄が他のなによりも顔にできた火傷の跡を気にしていたことを朋子は知っていた。
そしてその火傷のせいで、美澄のすべてが大きく変わってしまったことも……。
自分が剛志と付き合うことに後ろめたい気持ちが朋子にはずっとあった。
だって、美澄が一番大切にしていたものを、いつの間にか自分が手に入れてしまっているのだから。
美澄の気持ちを考えたなら、横峯剛志からの告白を断るべきだったのかもしれない。
でも、輝きをなくした美澄のために自分の気持ちを殺してしまうのは間違っている。
自分だって剛志のことが好きだったから。
ずっとずっと好きだったから。