真夜中のサイコパス
「ねぇ、優子。

平凡な女子高生がさ、クラスで一番のイケメンに恋をして、たくさんのライバルの中から自分を選んでもらう方法ってないのかなぁ?」


「すっごい贅沢な悩みだね。

そんな方法が本当にあるなら、ファンタジーの世界だよ」


「ファンタジーかぁ。

そうかもね。

私が木村菜々子に勝つなんて、本当にファンタジーの世界かも……」


私は木村菜々子が羨ましい。


キレイでスポーツ万能で、成績だって悪くない。


ちょっと背は低いけど、胸は大きくて、ちょっと長めのキレイな髪はポニーテールにしてあってかわいらしい。


それに木村菜々子は反則級なかわいらしい笑顔を人に見せる。


あの笑顔を好きにならない男子がいるのかしら?


あの笑顔になにも感じない人は、恋愛に興味がないとしか思えない。


もしも私が男子だったら、きっと木村菜々子を好きになる。


だってあの子は反則級にかわいいから……。
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