真夜中のサイコパス
(もしも私が顔に火傷を負わなかったら、私と剛志君は今でも付き合っていたかしら?

朋子とは今でも友達だったかしら?)


美澄はそんなことを考えた後、すぐに自らの考えを改めた。


(そう言えば、朋子が私に言っていた。

時間は決して戻らないって。

今の私にあるのは、見え透いた安っぽい未来と後悔しても決して変えられない過去。

そして憎い朋子に復讐する今だ)


教室のドアが静かに開き、誰かが教室に入ってきて、教室の明かりがついた。


教室の隅で美澄が見ている中、教室の入口に立っている朋子は、ここで会う約束をしている剛志を探して、教室内をキョロキョロと見渡していた。


そして朋子は、教室の隅っこに立っている美澄を見つけると、微笑んでいた顔を凍りつかせた。


なんで美澄がここにいるの?


そんな驚きを感じながら。
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