真夜中のサイコパス
秋晴れの天気が良い昼休み、私は自分の席に座りながら、拓実と仲良く話している木村菜々子を横目で見ていた。
そして、もしも私が木村菜々子みたいにかわいい女の子だったらと、楽しそうに笑っている木村菜々子を見て想像してみる。
そしたらきっと私でも、男子からチヤホヤされるに違いない。
私のことを好きだと言って、告白してくる男子もいると思う。
それは今の私には決してない夢みたいな出来事だ、
だけど私は、チヤホヤしてくる男子たちには目もくれず、ずっと大好きだった須藤拓実と仲良くなりたいと思うに違いない。
私が木村菜々子くらいにかわいい女の子なら、きっとその夢だって叶うから。
世の中って、やっぱり不公平だ。
私だって木村菜々子くらいに、かわいく生まれてきたかったのに……。
「咲良。
なんか浮かない顔しているよ。
なにを考えているのかなぁ?」
そう言って、私の肩を叩いて話しかけてきた優子にハッとして、私はベランダにいた須藤拓実から目をそらした。
「急に話しかけてくるから、ビックリするじゃん」
「親友とは突然現れるものなんだよ」
「そんなの初めて聞いたよ」
「だよね。
私も思いつきで言ってみたの」
そう言って笑っている優子につられて、私も笑っていた。
優子がいると、楽しいし、安心できる。
やっぱり優子は私の一番の友達だ。
「咲良がベランダの方を見ていたってことは、拓実君と木村菜々子を見ていたってことだよね。
あの二人って、本当に仲が良いよね。
いつも二人で話しているし」
「そうだね。
あんなに仲が良くっちゃ、私が割り込む隙なんてどこにもないよね。
元々、無理だってことはわかっていたんだけどさ」
「そんなに悲しい顔をしないでよ、咲良」
「悲しくもなるよ。
大好きな拓実君があんなに楽しそうに木村菜々子と話をしているんだからさ」
そして、もしも私が木村菜々子みたいにかわいい女の子だったらと、楽しそうに笑っている木村菜々子を見て想像してみる。
そしたらきっと私でも、男子からチヤホヤされるに違いない。
私のことを好きだと言って、告白してくる男子もいると思う。
それは今の私には決してない夢みたいな出来事だ、
だけど私は、チヤホヤしてくる男子たちには目もくれず、ずっと大好きだった須藤拓実と仲良くなりたいと思うに違いない。
私が木村菜々子くらいにかわいい女の子なら、きっとその夢だって叶うから。
世の中って、やっぱり不公平だ。
私だって木村菜々子くらいに、かわいく生まれてきたかったのに……。
「咲良。
なんか浮かない顔しているよ。
なにを考えているのかなぁ?」
そう言って、私の肩を叩いて話しかけてきた優子にハッとして、私はベランダにいた須藤拓実から目をそらした。
「急に話しかけてくるから、ビックリするじゃん」
「親友とは突然現れるものなんだよ」
「そんなの初めて聞いたよ」
「だよね。
私も思いつきで言ってみたの」
そう言って笑っている優子につられて、私も笑っていた。
優子がいると、楽しいし、安心できる。
やっぱり優子は私の一番の友達だ。
「咲良がベランダの方を見ていたってことは、拓実君と木村菜々子を見ていたってことだよね。
あの二人って、本当に仲が良いよね。
いつも二人で話しているし」
「そうだね。
あんなに仲が良くっちゃ、私が割り込む隙なんてどこにもないよね。
元々、無理だってことはわかっていたんだけどさ」
「そんなに悲しい顔をしないでよ、咲良」
「悲しくもなるよ。
大好きな拓実君があんなに楽しそうに木村菜々子と話をしているんだからさ」