真夜中のサイコパス
叶わない思いほど、あきらめがつなかいもので、私の胸は苦しくなってくる。


里山高校の都市伝説に私は本当は期待していた。


なんでもない平凡な私があの須藤拓実の彼女になれる夢を見ていた。


けど、夢なんてやっぱり叶わないものなのだ。


どんなに強く願っても。


ただそのことだけを叶えようと思っていても。


私はスマホをいじりながら、考えごとをしているうちに、うとうとし始め、スマホを枕元に置いたまま目をつぶると、いつの間にか眠っていた。


そして二時間後、母が下の階から私を呼ぶ声にハッとして、私はようやく目を覚ました。
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