真夜中のサイコパス
(さっきまでのことは夢……。
だけど、今見た夢はやけにリアルで……、まるで夢ではないみたいで……)
夢から覚めたばかりの私の体は汗でびっしょりと濡れていて、心臓がドキドキと音を立て、息は苦しくなっていた。
そしてさっきまでの悪夢が、私の中にいる浜中美澄との無意識の世界での対話のような気がして怖かった。
私の中に浜中美澄の幽霊が本当に入り込んでいる予感がした。
そしてそれは確信に近いような思いになって、私の心を支配していた。
(不安なことがたくさんあるけど、激しい頭痛は収まったみたい。
教室に戻らなくちゃ。
いつまでここにいるわけにはいかないから)
私はベッドからゆっくりと起き上がり、机に向かって書きものをしていた安田先生に話しかけた。
「安田先生、休ませてもらってありがとうございます」
「咲良さん、体調はもう大丈夫なの?」
「大丈夫です。
次の授業にはちゃんと出れます」
私がそう言うと、安田先生は安心したように微笑んでいた。
「わかったわ。
それじゃ、お大事に」
「安田先生、ありがとうございました」
私はそう言って安田先生に頭を下げると、保健室から出ていった。
だけど、今見た夢はやけにリアルで……、まるで夢ではないみたいで……)
夢から覚めたばかりの私の体は汗でびっしょりと濡れていて、心臓がドキドキと音を立て、息は苦しくなっていた。
そしてさっきまでの悪夢が、私の中にいる浜中美澄との無意識の世界での対話のような気がして怖かった。
私の中に浜中美澄の幽霊が本当に入り込んでいる予感がした。
そしてそれは確信に近いような思いになって、私の心を支配していた。
(不安なことがたくさんあるけど、激しい頭痛は収まったみたい。
教室に戻らなくちゃ。
いつまでここにいるわけにはいかないから)
私はベッドからゆっくりと起き上がり、机に向かって書きものをしていた安田先生に話しかけた。
「安田先生、休ませてもらってありがとうございます」
「咲良さん、体調はもう大丈夫なの?」
「大丈夫です。
次の授業にはちゃんと出れます」
私がそう言うと、安田先生は安心したように微笑んでいた。
「わかったわ。
それじゃ、お大事に」
「安田先生、ありがとうございました」
私はそう言って安田先生に頭を下げると、保健室から出ていった。