哀・愛
戻った日常
宿泊研修が終わり、私たちはバスに乗り込んだ。



バスの中はクタクタで寝てる人もいれば、出発の時と変わらないハイテンションの人もいる。



私は前者だ。




何せ、昨日はアイツのせいで眠れなかったんだから。





夢の中に夢中の私は、隣のヤツにお構いなく頭を預けてそのまま寝ていた。




そんな私を半ば呆れながら、肩を貸したヤツが少し頬を緩めていることに気づかなかった。
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