哀・愛
そこでふと思い出した。


そういえば、今日は特売日ではなかったか。



これは急がなければ!



「あ、あのさ」



無言でこっちを見る柊木。



「もうこの辺りでいいよ」



「は?なんで?」




「いや、寄りたいところがあるから」




「寄りたいところ?何処だよ」





なんでそれをアンタに言わなきゃいけないんだ‥‥




「ただの買い物」




「じゃ、俺も行くよ」



「いや、いいよ。
1人でいけるし「おら、行くぞ」




──────聞けよ!!!
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