哀・愛
こうなりゃ、奥の手だ。

あんまり、俺を見くびるなよ!



「都原さんのお母さん」

俺は、都原が外出のチャンスを待って行動に出た。

「あら!
確か、柊木愛翔君?」

「はい。お久しぶりです。
今日は、哀さんは留守ですか?」

「そうなの。
お友達とお出かけするみたいなのよ~」

そのお友達って、男っすか?

と思わず聞きそうになるのを何とか堪えた。
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