哀・愛
「終わったら、今日は車だし、ついでに家までおくるよ」

「あ、ありがとうございます。
でも…お客様の手を煩わせるわけには…」

「大丈夫、大丈夫。
むしろ、夜道の女の子の一人歩きは危ないからさぁ。
ここで、甘えといたほうが得策だよ?」

「え、どうしてですか?」

一体、なんの得策になるんだろう…?

「安全に家まで帰れるし、楽しいし。
だけど、断ったらもう、ここには来ないよ?」

それは、困る。売上てきにも。
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