哀・愛
着いたのは、私たちのバイト先の喫茶店。

柊木が私の腕を掴んで歩く。

カランと扉の音が鳴り、店内へ入ると――

―――パンパン!!

とクラッカーが割り、鳴り響く。

「え……?」

何が起きているのだろうか……?

「哀ちゃん!」

「お誕生日」

「おめでとう!」

環奈さん、柊木、真琴さんが笑顔で祝福してくれた。
< 73 / 114 >

この作品をシェア

pagetop