ガラスのハートのシンデレラ



ただそうやって安心していられるのもつかの間、

直ぐに靴を履き替えて教室に猛ダッシュ。



恐る恐るドアを開けた。当たり前だけど、私が1番最後のゴールイン。



(恥ずかしい…恥ずかしすぎる…)



(こいつ初日からギリギリかよとか思われてたらどうしよう…)



(最悪…って自業自得だけど…)



きっとこんなに気にする事ではないのかもしれないけど、私はどうしても考えられずにいられなかった。そういう性格だから。

それもちょっとやそっとではない。本当に重症なのだ。



それでも精一杯声を振り絞って言った。



「お、遅くなりました…」



『遅刻じゃないけど、次からはもうちょっと余裕をもって登校してね!』



「はい…すみません」;;



周りはシーンとしている。



(きっと皆私に注目してるよね…)



どうしようもなく恥ずかしく、そして怖い。周りからの視線が。



(初日で注意受けるとか先が思いやられる…ていうかむしろレアでしょ…)



ネガティブ思考で心がいっぱいになりそうだった時、先生が話し始めた。



入学式の流れをざっくり説明された後、各自 名簿順で廊下に並んでねとのことだ。



皆がぞろぞろと廊下から出ていく



(みんなのこと待たせちゃったかな…申し訳ないな…)



(だめだめ、またネガティブに染まっちゃう…)



心の中で色んな感情が格闘し始めた時だった。



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