ガラスのハートのシンデレラ



『美亜ーーーー!!!!』



後ろからとんでもなくでっかい声で名前を呼ばれた。



振り向くと、そこには同じ小学校出身の、鈴川 杏奈(すずかわ あんな)がニコニコしながら立っていた。



杏奈は、シュッとした輪郭にくっきり二重でくりんとした大きな目、筋の通った綺麗な鼻、ぷっくりとした唇、おまけに歯並びまでいいという…


そう、女の子なら誰でも憧れるだろう…最高に整った顔面の持ち主なのだ!!



尚且つ身長は低めで体格も小柄なのにスタイルは抜群に良くて、なんと言っても優しい!(たま~に毒舌だけど…)いわゆる

「ふわふわ可愛すぎて守りたくなっちゃう系」なのだ。

でもこれは周りから見ればの話で、私はふわふわ系とは思わないかな?



『美亜、初日から遅刻ギリギリとはやるね~?笑』



「2度寝しちゃってさ…」



「ていうか、どうしよう…皆から変なイメージ持たれてたら…」



『まーた始まったよ、美亜の周り気にしすぎ究極ネガティブ被害妄想』



『大丈夫だって!!美亜には私がいるから♡』



「…あ"んなぁ"~~!!」



『はいはい、うちらも早く並ぶよ!』



そう、そして、私が人の目を気にしすぎてしまうことにも理解がある、大好きで大好きで、とっても大切な親友だ。



私が唯一何も気にせず話せる相手。



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