キミから「好き」と、聞けますように。

1週間って、あっという間。
今日は、合否発表だ。

わたしは、受験した専門学校のそばに貼られていた、合否番号を確認する。



「やったぁー!!」



「番号あった! 受かったぁー!!」



目の前には、おしゃれな2人の女の子が仲良く手を取り合って喜んでいる子達がいる。

わたしと同い年なのに、あんなおしゃれな格好しててすごいなぁ。
わたしも1年もしないうちに、あんなに可愛くなれるかなぁ。


……なんて、そんなことを考えている場合じゃない。

自分の番号を探さないと。



「えーっと……2587番……」



わたしは、自分に近い番号を見つけ、目を動かしていく。



「2579、2586、2587……」



見間違い?

そう思い、わたしは目を凝らす。

けれど、どんな見方をしてもわたしの受験番号である2587という数字は視界から消えなかった。



「やっ、た……!」



わたし、製菓専門学校、受かったんだ……。


わたしは、一気に肩の力が抜けたような気がした。




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