キミから「好き」と、聞けますように。
シルクのような生クリームに、カラフルなフルーツ。
ホワイトチョコプレートで、チョコのペンで『おめでとう』の文字。
「このプレート……紗雪食べて」
プレートを掴み、寛太が甘く言った。
「えっ、これは寛太が……」
「今日は俺の誕生日。俺の言うこと聞いてくれよ」
こんなはずじゃなかったんだけどな、と思いながら小さくパクリとホワイトチョコプレートを食べるわたし。
反対側のプレートの先を咥える寛太。
「ん……!」
そのホワイトチョコレートのプレートがなくなり、わたし達の唇が触れ合った。
「び、びっくりしたぁ……」
寛太は、いたずらっぽく笑った。