キミから「好き」と、聞けますように。
「もー唐突だよ、恋バナって……」
「えー、恋じゃないの?」
「いや、あの……」
学校にいる時は、あんなに遠回しに話していたのにここではサラッと言っちゃうタイプなんだね。
まあ、学校にいる時は教室に人がいっぱいいたから、それで気遣ってくれたんだろうけど。
って、いやいや、あれはほぼ言っちゃっているようなもんだから、第三者が聞いても察することができるよね?
……まあ、今更学校での会話を気にしていてもしょうがない。
わたしは、昨日のカラオケのことを全部話すことにした。
「はっ!? 東條くんと一緒にカラオケに行ったの!?」
「ひな、声大きい!」
「だって、紗雪が男子と2人でカラオケなんて……」
そんな反応するのも、無理はないか。
だって、わたしがひな以外と一緒にいるのが苦手なことくらい、ひなも知っているもんね。