キミから「好き」と、聞けますように。
「2人ともー、クレープ焼けたわよー」
お店の方で、お母さんの声がした。
「ありがとうございます!」
「ありがとう、お母さん!」
わたしとひなは、お母さんにお金を払ってからクレープを受け取る。
隣ではひなが目をキラキラさせながら、クレープにパクリとかじりついた。
「んー、やっぱり紗雪のお母さんが作るクレープは美味しい〜! しかも焼きたてであったかいから、冷たいアイスとマッチしてて、ぺろっと食べられちゃう!」
「そう言ってもらえて嬉しいわ」
スプーンでバニラアイスをすくって、パクパク食べるひなを見て、お母さんはふわふわと微笑んでいる。
「紗雪も、それ美味しい?」
「うん、美味しいよ!」
わたしも、イチゴとレアチーズケーキが入った甘酸っぱい味を楽しんだ。