キミから「好き」と、聞けますように。

「はぁー、難しかったねー」



授業を終える号令を済ませて、わたしとひなはさっきのプリントについて話し合った。


わたしはあの英語のプリントは、8割くらいは正解していたけれど、ここで気を抜いたら赤点まっしぐらとなってもおかしくない。


赤点は取ったことないし、今までのテストは平均点に近かったり、超えていたりするような結果がほとんどだけれど、わたしだって勉強しないで高得点なんて取れるわけがない。



「でも、紗雪は本当に頭いいなー。わたしも、紗雪みたいに頭よくなりたーい!」



「そんなことないよー」



先生がテストには絶対出ると言っていた問題は、難しくてわたしも半分以上は間違えていた。


だから、わたしも余裕なんて全くないわけで。


だから、2番目の問題を自信たっぷりに答えていた東條くんは、本当にすごいなって思っちゃう。





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