キミから「好き」と、聞けますように。

また、遠くから足音が聞こえてきて、その音はどんどん近づいてくる。


さっきの人達と同じクラスだろうか、おちゃらけた感じの2人の男子だった。



「えっ、そんなこと言ってたのかよ、あの先生。そう言ってるように聞こえなかった」



「いや、聞き返せよー」



その途端、わたしの肩は小さく飛び上がった。


普通のふざけ合いなのに、頭に衝撃が走るような感覚がわたしを襲ってくる。




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