キミを倒すにはHPが足りてない。
世界には絶対に結ばれてはいけない二人が惹かれあってしまう禁断の恋というものが存在する。
たとえばそう、彼らのようにーーーーーー。
「ハーデルケル!契約できた?」
「あぁ……。契約したよ」
「ほんと?私も契約したわ!これでやっと、禁断から解放されるのね!」
喜ぶシュナトリアに無理やり笑顔を作ってみせる。
せめて、君が覚えている最後の俺は笑顔であってほしいと思ったから。
「シュナトリア………お前は、契約の代わりに何を差し出したんだ?」
「それはね、ハーデルケルがこの前の誕生日にくれた指輪よ!絶対一緒にいようねってくれたでしょう?すっごく大切だったの。
でも、ハーデルケルと二人で一緒にいられる未来が手に入るならと、涙を惜しんで手放したわ」
「そうか………」
「ハーデルケルは?何にしたの?」
「…………………俺は、シュナトリア」
「え?私?」
「………シュナトリアが出会った日にくれたハンカチだよ」
「えぇ!まだ持っていたの、ハーデルケル?」
「当たり前だ。君がくれたものは全部、大切なんだから」
そして、それ以上に君が大切だったよ、シュナトリア。
たとえばそう、彼らのようにーーーーーー。
「ハーデルケル!契約できた?」
「あぁ……。契約したよ」
「ほんと?私も契約したわ!これでやっと、禁断から解放されるのね!」
喜ぶシュナトリアに無理やり笑顔を作ってみせる。
せめて、君が覚えている最後の俺は笑顔であってほしいと思ったから。
「シュナトリア………お前は、契約の代わりに何を差し出したんだ?」
「それはね、ハーデルケルがこの前の誕生日にくれた指輪よ!絶対一緒にいようねってくれたでしょう?すっごく大切だったの。
でも、ハーデルケルと二人で一緒にいられる未来が手に入るならと、涙を惜しんで手放したわ」
「そうか………」
「ハーデルケルは?何にしたの?」
「…………………俺は、シュナトリア」
「え?私?」
「………シュナトリアが出会った日にくれたハンカチだよ」
「えぇ!まだ持っていたの、ハーデルケル?」
「当たり前だ。君がくれたものは全部、大切なんだから」
そして、それ以上に君が大切だったよ、シュナトリア。