カレシとお付き合い② 森君と杏珠
♢
「私、サッカー部のマネージャーする事になった! 」
2年生になってすぐの4月だった。
別々のクラスになっちゃって、まだショックを受けたままでいた私に、紬ちゃんからいきなりの爆弾発言だった。
しかも辻本理玖君と言う男の子に誘われたって!
だれだ、辻本君って⁈ と確かめたら、何⁈ このスポーツマン⋯⋯ 。
近くで見たことも話した事もないような、モテる感じのイケメンじゃないか。
私は紬ちゃんの事、運動部のマネージャーが出来るタイプじゃないと勝手に思っていた。
10年ぐらい親友なのに分からなかった。
その上、いつの間にか想像もしなかったタイプの辻本君と、お互い他に誰もいないような勢いで恋してる。
私達は小学校と中学校、女子校に通っていた。
あきず憧れや恋について2人でいろいろ話してきた。
現実にそれがかなって、大事な人に出会った紬ちゃん。
そんな真剣な現実の恋愛の話は、結局紬ちゃんは私に話さなかった。
相談がなかった事は、少し寂しいけど、私だって今感じてる事を全部紬ちゃんに言うわけじゃない。
自分でも分からない自分の気持ち。
それが形になる。
自分自身で乗り越えていく。
同じ場所にいたはずの紬ちゃんが、いろんな感情を形にしていった。
紬ちゃんも、知らなかった自分に向き合って、今の紬ちゃんになってる。
マネージャーをやって、カレシが出来て。
紬ちゃんが先に成長してしまったみたいで、結構さみしい。
取り残されままの自分の不甲斐なさが嫌だって思う。
紬ちゃんがちょっと、うらやましい。
私も紬ちゃんみたいに、何か見つけて、前に進めるんだろうか。
「私、サッカー部のマネージャーする事になった! 」
2年生になってすぐの4月だった。
別々のクラスになっちゃって、まだショックを受けたままでいた私に、紬ちゃんからいきなりの爆弾発言だった。
しかも辻本理玖君と言う男の子に誘われたって!
だれだ、辻本君って⁈ と確かめたら、何⁈ このスポーツマン⋯⋯ 。
近くで見たことも話した事もないような、モテる感じのイケメンじゃないか。
私は紬ちゃんの事、運動部のマネージャーが出来るタイプじゃないと勝手に思っていた。
10年ぐらい親友なのに分からなかった。
その上、いつの間にか想像もしなかったタイプの辻本君と、お互い他に誰もいないような勢いで恋してる。
私達は小学校と中学校、女子校に通っていた。
あきず憧れや恋について2人でいろいろ話してきた。
現実にそれがかなって、大事な人に出会った紬ちゃん。
そんな真剣な現実の恋愛の話は、結局紬ちゃんは私に話さなかった。
相談がなかった事は、少し寂しいけど、私だって今感じてる事を全部紬ちゃんに言うわけじゃない。
自分でも分からない自分の気持ち。
それが形になる。
自分自身で乗り越えていく。
同じ場所にいたはずの紬ちゃんが、いろんな感情を形にしていった。
紬ちゃんも、知らなかった自分に向き合って、今の紬ちゃんになってる。
マネージャーをやって、カレシが出来て。
紬ちゃんが先に成長してしまったみたいで、結構さみしい。
取り残されままの自分の不甲斐なさが嫌だって思う。
紬ちゃんがちょっと、うらやましい。
私も紬ちゃんみたいに、何か見つけて、前に進めるんだろうか。