カレシとお付き合い② 森君と杏珠
♢
お昼になった。
私はこのクラスになってから、ずっと机で食べてる。
クラスの半数ぐらいは、自分の机で食べてるので、大したことはないと思う、つまんないけど。
たまに、席の近い子とは話したり出来たし。
森君は、いつものように、例のグループに行くのか行かないのか行くのかな、気にしないとこう。
私が、さて、とお弁当を出して、食べましょうかね、ってしてたら森君が隣で太陽ちゃんを呼んだ。
太陽ちゃんは、6人ぐらい男の子を連れて私と森君の周りに、わーっと座って、
「よろしくー、杏ちゃんー」
とまるで友達みたいに私に声をかけた。
「あ、はい? 」
と驚いてまるで気の利かない返事をしたのに、気にもしないで、
「本当に、紬に似てると思ってたんだよ、うちら」
と、ガヤガヤ話だす。森君が私の隣で、
「だろ? 」
と言った。
太陽ちゃんも同じく、小学校から一緒なんだって。
辻本君と森君とまいちゃんと太陽ちゃんと⋯⋯
サエキさん⋯⋯ もか。
幼なじみなんだ。
いつものサエキさんのグループから、森君と一緒にいたイケメン男子2人も近くにきて、ちょっと気まずそうだったが、大人しく合流した。
10人ぐらいだったサエキさんたちは、女子3人と男子2人になって、と数えてる間に女子の2人も、そそくさと輪から離れて、教室から出て行った。
サエキさんは不機嫌そうだ。
何か私、睨まれてる⋯⋯ 。
いや、私じゃないよ。
サエキさんがそんな態度だからだよと思う。
昨日、まいちゃんが太陽ちゃんに電話をしていたのは、これだったのかな。
太陽ちゃんは明るくしゃべりで、まわりのサッカー部の男子もおしゃべりで、すごく賑やかで喋りやすかった。
森君とサエキさんグループにいた男子は、サエキさんを気にしながら「まぁしかたない、腹くくるかぁー」とかボソボソ話してるが、私に対して別に悪意は感じない。
昨日も言ってたけど、サエキさんからみんな離れてるみたいだ。
サエキさんが、ちょっと⋯⋯ いや、かなり怖いから一緒にいられないって事なんだ。
男の子も、女の子みたいに友達関係に悩んだり、離れたり、困ったりするんだ。知らなかった。
結果、私の周りに人数が増えた。
サエキさんは今や3人。
『仲間』が少なくなって、人目もあるから、他の人に意地悪しにくいかも。
クラスを見たら、皆んななんとなく気がついて見ていた。
森君は⋯⋯ 、
森君は?⋯⋯
お昼になった。
私はこのクラスになってから、ずっと机で食べてる。
クラスの半数ぐらいは、自分の机で食べてるので、大したことはないと思う、つまんないけど。
たまに、席の近い子とは話したり出来たし。
森君は、いつものように、例のグループに行くのか行かないのか行くのかな、気にしないとこう。
私が、さて、とお弁当を出して、食べましょうかね、ってしてたら森君が隣で太陽ちゃんを呼んだ。
太陽ちゃんは、6人ぐらい男の子を連れて私と森君の周りに、わーっと座って、
「よろしくー、杏ちゃんー」
とまるで友達みたいに私に声をかけた。
「あ、はい? 」
と驚いてまるで気の利かない返事をしたのに、気にもしないで、
「本当に、紬に似てると思ってたんだよ、うちら」
と、ガヤガヤ話だす。森君が私の隣で、
「だろ? 」
と言った。
太陽ちゃんも同じく、小学校から一緒なんだって。
辻本君と森君とまいちゃんと太陽ちゃんと⋯⋯
サエキさん⋯⋯ もか。
幼なじみなんだ。
いつものサエキさんのグループから、森君と一緒にいたイケメン男子2人も近くにきて、ちょっと気まずそうだったが、大人しく合流した。
10人ぐらいだったサエキさんたちは、女子3人と男子2人になって、と数えてる間に女子の2人も、そそくさと輪から離れて、教室から出て行った。
サエキさんは不機嫌そうだ。
何か私、睨まれてる⋯⋯ 。
いや、私じゃないよ。
サエキさんがそんな態度だからだよと思う。
昨日、まいちゃんが太陽ちゃんに電話をしていたのは、これだったのかな。
太陽ちゃんは明るくしゃべりで、まわりのサッカー部の男子もおしゃべりで、すごく賑やかで喋りやすかった。
森君とサエキさんグループにいた男子は、サエキさんを気にしながら「まぁしかたない、腹くくるかぁー」とかボソボソ話してるが、私に対して別に悪意は感じない。
昨日も言ってたけど、サエキさんからみんな離れてるみたいだ。
サエキさんが、ちょっと⋯⋯ いや、かなり怖いから一緒にいられないって事なんだ。
男の子も、女の子みたいに友達関係に悩んだり、離れたり、困ったりするんだ。知らなかった。
結果、私の周りに人数が増えた。
サエキさんは今や3人。
『仲間』が少なくなって、人目もあるから、他の人に意地悪しにくいかも。
クラスを見たら、皆んななんとなく気がついて見ていた。
森君は⋯⋯ 、
森君は?⋯⋯