契約結婚ですが、極上パイロットの溺愛が始まりました


 三度の飯よりスイーツが好き。

 私が無類のスイーツ好きなのは、私と知り合いなら誰もが知っていること。

 趣味は話題のスイーツチェックに、スイーツの食べ歩き。更には自らでもスイーツ作りと、とにかくスイーツが大好き!

 スイーツがあれば何もいらない。なんてこともたびたび言っているくらいだ。

 そんな私に、この究極の誘いはずるすぎる。

 こんなチャンス絶対に逃さないだろうと、断れないのが目に見えてわかっている取り引きだ。


「おっ、佑華はやっぱりスイーツに釣られたか」


 佳純はふふっと笑ってナースステーションを出ていく。

「小池さんの入院する部屋準備してくる」と、足早に去っていった。

 スイーツはぜひともお目にかかりたい。でも、合コンの席は嫌……。


「先に言っておくけど、合コンには全く興味ないからね。それでもいいの?」

「いい、いい! いてくれるだけでも十分だよ。人数が合えば向こうも文句ないだろうし」

「まぁ、それならいいけど……私は、アルコバレーノのドルチェプレートのためだけに行くんだからね」


 念を押すようにスイーツ目的をアピールする。

 すると、なぎさは作業の手を止めナーシングカートに両手をついた。

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