契約結婚ですが、極上パイロットの溺愛が始まりました


 沖縄旅行後、火曜日から夜勤を二日こなし、木曜日明けで帰宅。

 数時間睡眠を取り、お昼過ぎから沖縄土産を持って妹の住まいを訪れた。


「ゆかちゃ! ゆかちゃ!」


 広い玄関を入ると、早速可愛いお出迎えを受ける。

 妹、成海(なるみ)佑杏(ゆあ)の一歳二か月になる娘、杏莉(あんり)だ。


「杏莉ー、こんにちは。元気だった?」


 ぴょんぴょんと飛び跳ね、私の訪問を全身で喜んでくれる杏莉。

 パンプスを脱いでスリッパをはくと、小型犬のように足元にじゃれついてきた。


「いらっしゃい。夜勤明けなんでしょ? ちゃんと寝たの?」

「うん、四時間くらい寝たから大丈夫。はい、沖縄土産」

「あー、嬉しい! ありがとう」

「紅芋とちんすこうのチーズケーキってやつ、美味しいらしいから買ってみたんだ。あとね、泡盛のBONBONショコラ。成海先生、チョコ食べれる?」

「えー、何それ。うん、食べれる。さすがお姉ちゃん、チョイスが違うよね」

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