死神のお気に入り
夜の八時過ぎ、ようやく仕事が終わった。私はボロボロのかばんを手にし、歩き出す。そろそろかばんを新しくしないといけない。いつもは給料を全額渡しているけど、今月分は一万円くらい私が貰いたいな。
暗い廊下を歩き、階段を降りていく。コツコツと足音が無駄に響いた。
家に帰っても私のご飯はない。かと言って作るのは時間がかかるので、コンビニでおにぎりでも買って帰ろう。
私がそんなことを考えていると、突然ふわりと体が宙に浮く感覚がした。
「えっ!?何!?」
私の体が宙に本当に浮いている。そして、そのまま地面に体が吸い寄せられていく。私はギュッと目を閉じた。
小学生くらいの頃だったと思う。この街に伝わる都市伝説を聞いたのは。
『知ってる?この街には死神は時々現れるんだって。そして気に入った人間にあるゲームをさせるらしいよ。そのゲームっていうのは、誰が死神に魂を捧げるかを決めるものなんだって』
そんな話、オカルト好きでない限り信じないだろう。この時までずっと忘れてしまっていた。
暗い廊下を歩き、階段を降りていく。コツコツと足音が無駄に響いた。
家に帰っても私のご飯はない。かと言って作るのは時間がかかるので、コンビニでおにぎりでも買って帰ろう。
私がそんなことを考えていると、突然ふわりと体が宙に浮く感覚がした。
「えっ!?何!?」
私の体が宙に本当に浮いている。そして、そのまま地面に体が吸い寄せられていく。私はギュッと目を閉じた。
小学生くらいの頃だったと思う。この街に伝わる都市伝説を聞いたのは。
『知ってる?この街には死神は時々現れるんだって。そして気に入った人間にあるゲームをさせるらしいよ。そのゲームっていうのは、誰が死神に魂を捧げるかを決めるものなんだって』
そんな話、オカルト好きでない限り信じないだろう。この時までずっと忘れてしまっていた。