破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
第三幕
🍓愛しの我が家といちご大福
エスディオから王都へと移動する、その途中。
「おかえり、アーシェ!」
「レオ兄様! ただいま!」
アーシェリアスは推しの兄、レオナルドの腕に抱かれ感極まっていた。
(久しぶりに会うレオの笑顔と温もりが尊過ぎる……!)
旅に出た日、家族とは何ヶ月も会えなくなることを覚悟して別れた。
万が一にでも命を落とせば、二度と会えなかったかもしれない。
その相手に、こうして無事に再会できたことを、アーシェリアスは心から喜ぶ。
「シーゾーも、おかえり」
「モフ!」
レオナルドは、アーシェリアスの背中に回していた右手で、シーゾーの頭を優しく撫でる。
「兄様、元気だった? 父様も屋敷に?」
尋ねながら身体を少し離して兄を見上げる。
レオナルドは、儚げで美しい顔に微笑みを浮かべた。
「ああ、元気だよ。父上は仕事で自警団のところへ行ってるんだ。俺は領の倉庫に備蓄している食料の確認をして、休憩で戻ってきたところだよ」
「お疲れ様です。タイミングが良かったのね」
父オスカーも相変わらず忙しそうだが、レオナルドの明るい表情からして元気なのだろう。
マレーアの入り口から屋敷までの道中、領民たちも穏やかな笑顔を見せていた。
街が平穏なのは領主と領民の関係が良好である証拠だ。
「おかえり、アーシェ!」
「レオ兄様! ただいま!」
アーシェリアスは推しの兄、レオナルドの腕に抱かれ感極まっていた。
(久しぶりに会うレオの笑顔と温もりが尊過ぎる……!)
旅に出た日、家族とは何ヶ月も会えなくなることを覚悟して別れた。
万が一にでも命を落とせば、二度と会えなかったかもしれない。
その相手に、こうして無事に再会できたことを、アーシェリアスは心から喜ぶ。
「シーゾーも、おかえり」
「モフ!」
レオナルドは、アーシェリアスの背中に回していた右手で、シーゾーの頭を優しく撫でる。
「兄様、元気だった? 父様も屋敷に?」
尋ねながら身体を少し離して兄を見上げる。
レオナルドは、儚げで美しい顔に微笑みを浮かべた。
「ああ、元気だよ。父上は仕事で自警団のところへ行ってるんだ。俺は領の倉庫に備蓄している食料の確認をして、休憩で戻ってきたところだよ」
「お疲れ様です。タイミングが良かったのね」
父オスカーも相変わらず忙しそうだが、レオナルドの明るい表情からして元気なのだろう。
マレーアの入り口から屋敷までの道中、領民たちも穏やかな笑顔を見せていた。
街が平穏なのは領主と領民の関係が良好である証拠だ。