破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
騒がしくも、いつも通りの仲間たちの姿を眺めるアーシェリアスに女王が声をかけた。
「レディアーシェリアス、災難だったわね」
「陛下! お騒がせして申し訳ありませんでした」
「あなたは巻き込まれただけでしょう。ところで、約束のものをお渡しします」
そう言って、女王は側に立つ宰相を見た。
「どうぞ、お受け取りください」
宰相が差し出したのは、リンカのレシピ本。
「ありがとうございます! 少しの間、お借りしますね」
心を躍らせながら受け取った本は分厚い。
隅々まで読み切るには二日か三日はかかりそうだ。
「良かったな、アーシェ」
ザックの声にアーシェリアスは頷いた。
「ええ! 幻の料理について書かれているかしら」
期待に胸を膨らませて表紙を見つめていると、宰相が「ああ、そうでした」と思い出したように言う。
「先に言っておきますと、盗品であることは先日アイザック殿下に尋ねられるまで知りませんでした」
その言葉に、アーシェリアスとザックは「え?」と声をハモらせた。
「レディアーシェリアス、災難だったわね」
「陛下! お騒がせして申し訳ありませんでした」
「あなたは巻き込まれただけでしょう。ところで、約束のものをお渡しします」
そう言って、女王は側に立つ宰相を見た。
「どうぞ、お受け取りください」
宰相が差し出したのは、リンカのレシピ本。
「ありがとうございます! 少しの間、お借りしますね」
心を躍らせながら受け取った本は分厚い。
隅々まで読み切るには二日か三日はかかりそうだ。
「良かったな、アーシェ」
ザックの声にアーシェリアスは頷いた。
「ええ! 幻の料理について書かれているかしら」
期待に胸を膨らませて表紙を見つめていると、宰相が「ああ、そうでした」と思い出したように言う。
「先に言っておきますと、盗品であることは先日アイザック殿下に尋ねられるまで知りませんでした」
その言葉に、アーシェリアスとザックは「え?」と声をハモらせた。