破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
「わたくしは懇意にしている情報屋の伝手で、世界に一冊しかない貴重な料理本があると聞き、購入に参ったのです」
続く宰相の話では、入手ルートが明かされなかったので、念のため身分を隠し護衛を連れて行ったらしい。
ザックは呆れたように目を据わらせた。
「取引した相手は灰鷹の頭領で、王立騎士が護衛に付いてることまで見破っていたが」
それを聞いた女王は額に手を添える。
「……はぁ……宰相。あなたのそういう詰めの甘いところはよくないわね」
何事もなかったのが幸いだが、やはり一国の宰相としては致命的ではないかとアーシェリアスも密かに思う。
しかし、灰鷹が掴まった今、宰相は痛くもかゆくもないといった様子だ。
「図書館から盗まれたものでしたら、今後の扱いについてエスディオと話し合っておきましょう」
返却となるのか、女王の元に置いておくのか。
その辺りを相談することで本についての話は終わった。
そうして、アーシェリアスたちはようやく煌びやかな舞踏会の夜を楽しんだ。
続く宰相の話では、入手ルートが明かされなかったので、念のため身分を隠し護衛を連れて行ったらしい。
ザックは呆れたように目を据わらせた。
「取引した相手は灰鷹の頭領で、王立騎士が護衛に付いてることまで見破っていたが」
それを聞いた女王は額に手を添える。
「……はぁ……宰相。あなたのそういう詰めの甘いところはよくないわね」
何事もなかったのが幸いだが、やはり一国の宰相としては致命的ではないかとアーシェリアスも密かに思う。
しかし、灰鷹が掴まった今、宰相は痛くもかゆくもないといった様子だ。
「図書館から盗まれたものでしたら、今後の扱いについてエスディオと話し合っておきましょう」
返却となるのか、女王の元に置いておくのか。
その辺りを相談することで本についての話は終わった。
そうして、アーシェリアスたちはようやく煌びやかな舞踏会の夜を楽しんだ。