破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
──その夜。
部屋に戻ったアーシェリアスは、着替えもせずにさっそく本を開いた。
ベッドに腰掛け、パラパラとページを捲る。
「うーん……パッと見た感じ、幻の料理に関するような記述はないなぁ……」
母から聞いた、食べた人を幸せにするという幻の料理。
(でも、リンカさんはリンカさんの旦那さんに食べさせて幸せにしたのよね。リンカさんは作ったけど、この本には載せていない……ってことなのかな)
うーんと悩みながら、最後のページを開く。
そして、そこに綴られた文を読んだアーシェリアスは、勢いよく立ち上がってシーゾーを見た。
「シーゾー!」
「モ、モフ?」
「どうにかして神様に会えない⁉」
「モフ?」
「神様の記憶の切れ端を見つけたかもしれないの!」
凄い勢いでシーゾーに本を見せるアーシェリアスだが、シーゾーには何が何だかわからないようで困ったようにない眉を下げた。
だが、アーシェリアスがめちゃくちゃ神様に会いたいという気持ちは伝わったようで。
「モモモモモモモモ、モフゥゥゥゥゥゥゥ!」
今までにない鳴き方をした。
その直後。
「はーい? 呼んだ?」
部屋に神様が現れた。
「あ、そういうこともできるんだ」
頼んでおいてなんだが、冷静に突っ込んだアーシェリアスに神様が首を傾げる。
「ん? ああ、そなたかー」
相変わらずのほほんとした神様に、アーシェリアスは本を見せる。
「神様、これ! これ見てください!」
「何? 優しい神様へ……」
部屋に戻ったアーシェリアスは、着替えもせずにさっそく本を開いた。
ベッドに腰掛け、パラパラとページを捲る。
「うーん……パッと見た感じ、幻の料理に関するような記述はないなぁ……」
母から聞いた、食べた人を幸せにするという幻の料理。
(でも、リンカさんはリンカさんの旦那さんに食べさせて幸せにしたのよね。リンカさんは作ったけど、この本には載せていない……ってことなのかな)
うーんと悩みながら、最後のページを開く。
そして、そこに綴られた文を読んだアーシェリアスは、勢いよく立ち上がってシーゾーを見た。
「シーゾー!」
「モ、モフ?」
「どうにかして神様に会えない⁉」
「モフ?」
「神様の記憶の切れ端を見つけたかもしれないの!」
凄い勢いでシーゾーに本を見せるアーシェリアスだが、シーゾーには何が何だかわからないようで困ったようにない眉を下げた。
だが、アーシェリアスがめちゃくちゃ神様に会いたいという気持ちは伝わったようで。
「モモモモモモモモ、モフゥゥゥゥゥゥゥ!」
今までにない鳴き方をした。
その直後。
「はーい? 呼んだ?」
部屋に神様が現れた。
「あ、そういうこともできるんだ」
頼んでおいてなんだが、冷静に突っ込んだアーシェリアスに神様が首を傾げる。
「ん? ああ、そなたかー」
相変わらずのほほんとした神様に、アーシェリアスは本を見せる。
「神様、これ! これ見てください!」
「何? 優しい神様へ……」