破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
「すみません。あとはよろしくお願いします」

 エプロンを外し、バスケットを手に食堂へと出るアーシェリアスを迎えたのは。

「アーシェ!」

「ノア! エヴァンさん! お帰りなさい!」

 遠征先から帰って来た旅の仲間だ。

「ただいまー。あれ? アーシェってば小さくなった?」

「ノアが大きくなったのよ」

 最後に会ったのは二ヶ月前。

 どうやらその間にノアはまた成長したらしい。

「そっか。また身長伸びたのかー。気付かなかった」

「見習いで騎士団に入ってから一年経つが、あの頃に比べたら大分伸びたな」

 ノアの頭をポンポンと叩いたエヴァンの言う通り、確かにかなり成長している。

 きっと今、出会った頃のような女の子の格好をしたら違和感があるだろう。

(でも可愛いんだろうけど。っていうか、もう一年も経つのね)

 エヴァンの手をうっとおしそうに払うノアの成長を見て、アーシェリアスは感慨深く思う。

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