破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
「ならば、我が手伝うよ」
「……え?」
「コヤマリカとしての運命はここで尽きる。だけど、その魂のまま、次の人生を生きればいい」
「そんなことができるの?」
ハクジュはひとつ、しっかりと頷いた。
「そなたはどんな自分になりたい? どんな世界で生きたい?」
問いかけると、里香は先ほどよりも生気の強まった瞳で天井を見つめる。
「次は……長く生きられる体で生まれたい。世界は……どこがいいかな……。あ、このゲームの世界とか」
里香の手がゆっくりと持ち上がり、ベッドテーブルに置いてあるゲームを指差した。
それは、里香が楽しみにしていた乙女ゲーム『ファーレンの乙女』。
「買ったのにプレイできてないんです。登場人物たちに会いたいな……。なんて……さすがにゲームは」
「わかった、ファーレンの乙女だね」
「で、きるの?」
「もちろん」
にっこりと笑んだハクジュは神アプリを起動させる。
「そなたは我に楽しいことをたくさん教えてくれた。楽しい時間をくれたそなたに、我からの贈り物だ」
「凄く嬉しい……。ねぇ、神様も来れる?」
「我はどこにでも」
「じゃあ、会いに来てください。生まれ変わった世界でも、神様に会いたい」
ハクジュは微笑むだけで約束はしなかった。
なぜなら、それは恐らく叶えてあげられないから。
「……え?」
「コヤマリカとしての運命はここで尽きる。だけど、その魂のまま、次の人生を生きればいい」
「そんなことができるの?」
ハクジュはひとつ、しっかりと頷いた。
「そなたはどんな自分になりたい? どんな世界で生きたい?」
問いかけると、里香は先ほどよりも生気の強まった瞳で天井を見つめる。
「次は……長く生きられる体で生まれたい。世界は……どこがいいかな……。あ、このゲームの世界とか」
里香の手がゆっくりと持ち上がり、ベッドテーブルに置いてあるゲームを指差した。
それは、里香が楽しみにしていた乙女ゲーム『ファーレンの乙女』。
「買ったのにプレイできてないんです。登場人物たちに会いたいな……。なんて……さすがにゲームは」
「わかった、ファーレンの乙女だね」
「で、きるの?」
「もちろん」
にっこりと笑んだハクジュは神アプリを起動させる。
「そなたは我に楽しいことをたくさん教えてくれた。楽しい時間をくれたそなたに、我からの贈り物だ」
「凄く嬉しい……。ねぇ、神様も来れる?」
「我はどこにでも」
「じゃあ、会いに来てください。生まれ変わった世界でも、神様に会いたい」
ハクジュは微笑むだけで約束はしなかった。
なぜなら、それは恐らく叶えてあげられないから。