破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
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ザックがその提案をしたのは、メイン通りに到着して間もなくだ。
「効率よく、二手に分かれて行動した方がいいんじゃないか?」
コンテスト参加の準備も大事だが、もうひとつの目的であるゲレータ地区に住むコスタを訪ねることも重要だ。
「そうね。服や装飾品は欲しいものが売れてしまうと困るし、コスタさんもいつ会えるかわからないものね」
「うむ、では、俺とアイザック様がゲレータ地区へ──」
「いや、それはダメでしょ。女装で一番難航するのはエヴァンなんだから、試着必須のエヴァンはショップで買い物チームだよ」
ノアがはっきりと口にすると、ザックもそうだなと首を縦に振った。
「なら、ファッションに詳しいノアとサイズ感がわからないエヴァンは買い物、俺とアーシェでゲレータ地区へ向かう。それぞれ用が済んだら宿に戻るぞ」
「はぁ~、やっぱりそうなるよねー。ボクはアーシェと楽しく買い物がしたかったけど、しょうがないかー」
「ごめんね、ノア。今度一緒に買い物しましょう!」
「やったー! 絶対だよ?」
ご機嫌になったノアが「俺はアイザック様の護衛だぞ」と渋るエヴァンの腕を強引に引いて、買い物へと繰り出す。
ザックがその提案をしたのは、メイン通りに到着して間もなくだ。
「効率よく、二手に分かれて行動した方がいいんじゃないか?」
コンテスト参加の準備も大事だが、もうひとつの目的であるゲレータ地区に住むコスタを訪ねることも重要だ。
「そうね。服や装飾品は欲しいものが売れてしまうと困るし、コスタさんもいつ会えるかわからないものね」
「うむ、では、俺とアイザック様がゲレータ地区へ──」
「いや、それはダメでしょ。女装で一番難航するのはエヴァンなんだから、試着必須のエヴァンはショップで買い物チームだよ」
ノアがはっきりと口にすると、ザックもそうだなと首を縦に振った。
「なら、ファッションに詳しいノアとサイズ感がわからないエヴァンは買い物、俺とアーシェでゲレータ地区へ向かう。それぞれ用が済んだら宿に戻るぞ」
「はぁ~、やっぱりそうなるよねー。ボクはアーシェと楽しく買い物がしたかったけど、しょうがないかー」
「ごめんね、ノア。今度一緒に買い物しましょう!」
「やったー! 絶対だよ?」
ご機嫌になったノアが「俺はアイザック様の護衛だぞ」と渋るエヴァンの腕を強引に引いて、買い物へと繰り出す。