破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
「いえ、本が盗まれたって聞いた時ショックでした。でも、確実に前進はしてるので」
コスタから得た情報は、旅を始めてから一番『幻の料理』に近づけていると思えるものだ。
何もわからないままマレーアを出た頃に比べたら雲泥の差。
「うむ! さすがマンゴーレディだ」
エヴァンがカラカラと笑う横で、ザックがライ麦パンを指でちぎる。
「で、どうするアーシェ。盗まれた本を探すのか?」
「追えるところまでやってみたいと思ってるわ。本は質に出されたとかないかしら」
アーシェリアスが言うと、ザックはパンを頬張りながら「金の為に盗んだなら可能性はあるな」と答えた。
「アイザック様、まずは当時の状況を確認しに、ここの自警団に聞いてみるのがいいのでは」
エスディオの治安を守る自警団であれば、盗んだ者についても判明するかもしれない。
「そうだな。明日、詰め所を訪ねてみよう」
ザックがアーシェリアスを見る。
異存は全くないアーシェリアスは、有益な情報を得られることを願いながらしっかりと頷いて見せた。
コスタから得た情報は、旅を始めてから一番『幻の料理』に近づけていると思えるものだ。
何もわからないままマレーアを出た頃に比べたら雲泥の差。
「うむ! さすがマンゴーレディだ」
エヴァンがカラカラと笑う横で、ザックがライ麦パンを指でちぎる。
「で、どうするアーシェ。盗まれた本を探すのか?」
「追えるところまでやってみたいと思ってるわ。本は質に出されたとかないかしら」
アーシェリアスが言うと、ザックはパンを頬張りながら「金の為に盗んだなら可能性はあるな」と答えた。
「アイザック様、まずは当時の状況を確認しに、ここの自警団に聞いてみるのがいいのでは」
エスディオの治安を守る自警団であれば、盗んだ者についても判明するかもしれない。
「そうだな。明日、詰め所を訪ねてみよう」
ザックがアーシェリアスを見る。
異存は全くないアーシェリアスは、有益な情報を得られることを願いながらしっかりと頷いて見せた。