破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
「それで、ここの責任者はいるか?」
「現在、警備兵らと街を巡回中です!」
背筋を伸ばし、きびきびと答えるジェイミーの顔は緊張で強張っている。
エヴァンが「まったく……」と身内の不始末に眉を寄せる中、ザックが「では、ジェイミー」と指示を出す。
「修道院図書館の本が盗まれた事件について知りたい。資料を見せてもらえるか?」
王子の命に背くわけもなく、ジェイミーは「はい! お待ちください!」と元気よく返事をして扉の向こうに消えていった。
王子オプションを使用したザックに、ノアが感心する。
「はー、やっばりザックって王子様なんだねー」
「ようやくアイザック様の凄さがわかったか」
「いや、なんでエヴァンが得意げなのさ」
呆れ顔のノアと自慢げなエヴァンの後ろで、アーシェリアスはザックの袖をこっそりと掴んで引いた。
「ありがと、ザック」
理解してもらえないなら誤解されたままでもいいと思っていたのは本心だ。
だがやはり、真実を知ってもらえるのは嬉しい。
感謝するアーシェリアスに、ザックが微笑みで答えたところでジェイミーが戻って来た。
「お待たせしました! 資料室入室の許可をもらいました! こちらへどうぞ!」
挽回すべくしっかりと対応するジェイミー。
アーシェリアスたちは二階の資料室へと案内され、さっそく事件記録を見せてもらう。
「現在、警備兵らと街を巡回中です!」
背筋を伸ばし、きびきびと答えるジェイミーの顔は緊張で強張っている。
エヴァンが「まったく……」と身内の不始末に眉を寄せる中、ザックが「では、ジェイミー」と指示を出す。
「修道院図書館の本が盗まれた事件について知りたい。資料を見せてもらえるか?」
王子の命に背くわけもなく、ジェイミーは「はい! お待ちください!」と元気よく返事をして扉の向こうに消えていった。
王子オプションを使用したザックに、ノアが感心する。
「はー、やっばりザックって王子様なんだねー」
「ようやくアイザック様の凄さがわかったか」
「いや、なんでエヴァンが得意げなのさ」
呆れ顔のノアと自慢げなエヴァンの後ろで、アーシェリアスはザックの袖をこっそりと掴んで引いた。
「ありがと、ザック」
理解してもらえないなら誤解されたままでもいいと思っていたのは本心だ。
だがやはり、真実を知ってもらえるのは嬉しい。
感謝するアーシェリアスに、ザックが微笑みで答えたところでジェイミーが戻って来た。
「お待たせしました! 資料室入室の許可をもらいました! こちらへどうぞ!」
挽回すべくしっかりと対応するジェイミー。
アーシェリアスたちは二階の資料室へと案内され、さっそく事件記録を見せてもらう。