破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
手を上げた体勢のまま暫く固まっていたアーシェリアスは、シーゾーの「モフー……」という寝言で我に返った。
静かになった部屋で、バシンと自分の頬を両手で叩いて包む。
(ゆ、夢……じゃないよね? 私、ザックと……)
重なったはずの唇に指で触れる。
(キス、しちゃった)
思い出して顔を赤らめたアーシェリアスは、ベッドに倒れ込んだ。
シーゾーの横で小さくうずくまり、心臓の高鳴りを感じながら目を閉じる。
明日は質屋を訪ねるはず。
たくさん歩くだろうし、いい加減に眠らなくては。
けれど、恋の魔法で興奮した心はなかなか静まることなく、アーシェリアスは甘い溜め息をはくばかりだった。
静かになった部屋で、バシンと自分の頬を両手で叩いて包む。
(ゆ、夢……じゃないよね? 私、ザックと……)
重なったはずの唇に指で触れる。
(キス、しちゃった)
思い出して顔を赤らめたアーシェリアスは、ベッドに倒れ込んだ。
シーゾーの横で小さくうずくまり、心臓の高鳴りを感じながら目を閉じる。
明日は質屋を訪ねるはず。
たくさん歩くだろうし、いい加減に眠らなくては。
けれど、恋の魔法で興奮した心はなかなか静まることなく、アーシェリアスは甘い溜め息をはくばかりだった。