破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
──宿が見つかったのは、一行が歩き始めて十分も経たない頃だ。
エスディオはモルンロートの国境砦にも近く、国外から訪れる人も多い。
そのため、あちこちに宿が並び、最初に目をつけた宿で全員分の部屋をとることができた。
しかも、今回はひとり一部屋だ。
広くはないが、それぞれのプライベートが得られるのはありがたい。
「では、俺はマンゴー確保に向かいます!」
誰よりも早く部屋に入り荷物を放ったエヴァンは、皆が扉を閉める前にザックに伝え、さっそく宿を飛び出した。
バタバタと騒がしい足音が去っていくのを、アーシェリアスは苦笑して見送る。
「じゃあ、ボクはお風呂に入ってくるね。アーシェもお風呂?」
「そうね。まだ時間も早いし、その後は図書館に行ってこようかな」
エスディオの美味しい料理も魅力的だが、本来の目的である幻の料理に関する情報集めが先だ。
「それなら俺も付き合う」
「ボクも!」
「ふたりともありがとう! じゃあ支度が終わったら宿のエントランスで待ち合わせましょう」
エヴァンには宿の受付に伝言を頼んでおくことにし、三人はそれぞれの部屋に入った。
エスディオはモルンロートの国境砦にも近く、国外から訪れる人も多い。
そのため、あちこちに宿が並び、最初に目をつけた宿で全員分の部屋をとることができた。
しかも、今回はひとり一部屋だ。
広くはないが、それぞれのプライベートが得られるのはありがたい。
「では、俺はマンゴー確保に向かいます!」
誰よりも早く部屋に入り荷物を放ったエヴァンは、皆が扉を閉める前にザックに伝え、さっそく宿を飛び出した。
バタバタと騒がしい足音が去っていくのを、アーシェリアスは苦笑して見送る。
「じゃあ、ボクはお風呂に入ってくるね。アーシェもお風呂?」
「そうね。まだ時間も早いし、その後は図書館に行ってこようかな」
エスディオの美味しい料理も魅力的だが、本来の目的である幻の料理に関する情報集めが先だ。
「それなら俺も付き合う」
「ボクも!」
「ふたりともありがとう! じゃあ支度が終わったら宿のエントランスで待ち合わせましょう」
エヴァンには宿の受付に伝言を頼んでおくことにし、三人はそれぞれの部屋に入った。