破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
🍚こってりセットの威力
アーシェリアスがその顔の笑顔をひきつらせたのは、神様と別れてから十分も経たない時のこと。
「アーシェ! フフッ、来ちゃった!」
ハートマークを撒き散らすが如く、とびきりの可愛らしい笑みで声をかけてきたのは、破滅フラグ製造機こと、ミアだ。
「ミ、ミア。来ていたのね」
しかしも俺様アルバートも一緒。
(セットはやめてぇぇぇ! 天丼とカツ丼がセットで出てきたら胃が破滅! ミアとアルバートのセットは私が破滅するのよ!)
破滅フラグの倍率が激上がりで、アーシェリアスは今すぐここから逃げ出した衝動を必死に抑え込む。
「私、アーシェが優勝すると思っていたのに、残念~」
どうやら観客の中にふたりがいたらしい。
(コンテスト中に気付かなくて良かった……!)
気付いていたら動揺し、味付けを間違えていたかもしれない。
アーシェリアスが心底安堵し無意識に胸元に手を添える中、アルバートが相変わらずの不遜な態度で「おいアーシェ」と呼んだ。
「優勝したあの女性、まさかとは思うが……」
アルバートの視線が、女装したザックを捉えている。
「アーシェ! フフッ、来ちゃった!」
ハートマークを撒き散らすが如く、とびきりの可愛らしい笑みで声をかけてきたのは、破滅フラグ製造機こと、ミアだ。
「ミ、ミア。来ていたのね」
しかしも俺様アルバートも一緒。
(セットはやめてぇぇぇ! 天丼とカツ丼がセットで出てきたら胃が破滅! ミアとアルバートのセットは私が破滅するのよ!)
破滅フラグの倍率が激上がりで、アーシェリアスは今すぐここから逃げ出した衝動を必死に抑え込む。
「私、アーシェが優勝すると思っていたのに、残念~」
どうやら観客の中にふたりがいたらしい。
(コンテスト中に気付かなくて良かった……!)
気付いていたら動揺し、味付けを間違えていたかもしれない。
アーシェリアスが心底安堵し無意識に胸元に手を添える中、アルバートが相変わらずの不遜な態度で「おいアーシェ」と呼んだ。
「優勝したあの女性、まさかとは思うが……」
アルバートの視線が、女装したザックを捉えている。