破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
エスディオに向かう途中、リフレッシュにと立ち寄った温泉地カリド。
ファレ乙の推しキャラであり、アーシェリアスの兄であるレオナルドがかつて宿泊した宿『ゆらたま亭』。
兄が絶賛していたこともあり訪ねたのだが、大きな宿『愛染の湯』が向かいにできて以来客足が遠のき閑散としていた。
落ち込んでいた女将の力になれないかと考えたアーシェリアスは”ひんやりソフトの厚焼きパンケーキ”を看板メニューにと提案し、みごと集客に成功。
感謝する女将が、お代はいらないからお礼にもう数日泊まっていってくれと申し出てくれたのだが。
『実は私たち、エスディオに向かう途中なんです』
幻の料理を求めて旅をしていることを告げると、女将は、亡くなった祖母が祖父に作ったと言っていたと話した。
そして、その祖母の実家が……。
「ゲレータ地区のコスタ……だったか?」
ザックが確かめるように口にして、アーシェリアスは頷いた。
「そう! コスタさん! 今からだと時間も遅いし失礼だから、明日訪ねてみていいかな?」
「ああ、もちろんだ」
「今度こそ何か進展あるといいね!」
「ええ! 明日はまた歩きそうだし、今夜は力のつく料理で元気出さないとね!」
とりあえず宿の食堂で何か食べようという話になり、アーシェリアスたちは宿へと戻った。
しかし──。
ファレ乙の推しキャラであり、アーシェリアスの兄であるレオナルドがかつて宿泊した宿『ゆらたま亭』。
兄が絶賛していたこともあり訪ねたのだが、大きな宿『愛染の湯』が向かいにできて以来客足が遠のき閑散としていた。
落ち込んでいた女将の力になれないかと考えたアーシェリアスは”ひんやりソフトの厚焼きパンケーキ”を看板メニューにと提案し、みごと集客に成功。
感謝する女将が、お代はいらないからお礼にもう数日泊まっていってくれと申し出てくれたのだが。
『実は私たち、エスディオに向かう途中なんです』
幻の料理を求めて旅をしていることを告げると、女将は、亡くなった祖母が祖父に作ったと言っていたと話した。
そして、その祖母の実家が……。
「ゲレータ地区のコスタ……だったか?」
ザックが確かめるように口にして、アーシェリアスは頷いた。
「そう! コスタさん! 今からだと時間も遅いし失礼だから、明日訪ねてみていいかな?」
「ああ、もちろんだ」
「今度こそ何か進展あるといいね!」
「ええ! 明日はまた歩きそうだし、今夜は力のつく料理で元気出さないとね!」
とりあえず宿の食堂で何か食べようという話になり、アーシェリアスたちは宿へと戻った。
しかし──。