破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
「男ばかりなんで片付けが雑で申し訳ないっス」
ティコの言う通り、ごつごつとした岩壁に沿って設置された木の棚には調理器具が乱雑に置かれている。
「食料は全てこの木箱に。一応分けて入れてるっス」
足元に並ぶ大きな木箱。
ティコが蓋を開けて、入っている野菜を見せた。
「保冷庫はないんですか?」
「ないっスね。肉類は干したものか、外で狩ったものをすぐにさばいて調理してるっス」
「この洞窟は山の中だから、食べるものにはあまり困らないんですか?」
根城の場所を探るヒントになるのではと、食料の話をするていで尋ねてみる。
ティコは疑うことなく頷いた。
「そうっス。この辺りは魔物もあまりいないんで動物が結構いるんスよ。必要なら狩ってきますけど、夕飯まであまり時間がないんで……」
俺が失敗したせいですんませんと、ティコはアーシェリアスに謝った。
「いえ。こうして気晴らしができるのでティコさんには感謝です。それで、今ここにあるもので作ればいいんですよね」
「っス。できますか?」
「やってみます。ちなみに失敗した味付け肉はどうしました?」
「ここにあるっス。あとは、野菜とベーコンでとったスープもこの鍋に」
そう言ってティコは窯に置いた大きなフライパンと鍋を指差した。
ティコの言う通り、ごつごつとした岩壁に沿って設置された木の棚には調理器具が乱雑に置かれている。
「食料は全てこの木箱に。一応分けて入れてるっス」
足元に並ぶ大きな木箱。
ティコが蓋を開けて、入っている野菜を見せた。
「保冷庫はないんですか?」
「ないっスね。肉類は干したものか、外で狩ったものをすぐにさばいて調理してるっス」
「この洞窟は山の中だから、食べるものにはあまり困らないんですか?」
根城の場所を探るヒントになるのではと、食料の話をするていで尋ねてみる。
ティコは疑うことなく頷いた。
「そうっス。この辺りは魔物もあまりいないんで動物が結構いるんスよ。必要なら狩ってきますけど、夕飯まであまり時間がないんで……」
俺が失敗したせいですんませんと、ティコはアーシェリアスに謝った。
「いえ。こうして気晴らしができるのでティコさんには感謝です。それで、今ここにあるもので作ればいいんですよね」
「っス。できますか?」
「やってみます。ちなみに失敗した味付け肉はどうしました?」
「ここにあるっス。あとは、野菜とベーコンでとったスープもこの鍋に」
そう言ってティコは窯に置いた大きなフライパンと鍋を指差した。