幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
side花乃
あれは、確か…秘書課の人だよね?
名前が分からないな。。。
誰か詳しい人、いないかな?
私は人見知りもあるから余り人と話すのが苦手だ。
いつもいっくんが一緒にいてくれて、頼りに頼って人見知りを拗らせてしまったのかも知れない。
一人、反省をしていると会社の唯一のお友達に朝の挨拶をしてもらった。
「おはよう!花乃。
今日も同伴出勤お疲れ様~」
「雪ちゃん、やめてよ!
変な噂が流れたら困る。
同伴って何よ?」
彼女は同期の世良 雪(せら ゆき)ちゃん。
入社式に座席が隣り合わせになり、同じ部署だった事が縁で仲良くしてもらっている。
「は?どんな噂よ?
事実なんだから良いじゃない?
それともなに?
二人って実は兄妹で秘密の恋だった~とか?」
な!!
衝撃発言で周りの社員さんに聞かれてないかキョロキョロと見渡す。
ざわざわとしているから大丈夫…かな。
「雪ちゃん、やめて!!
それこそ変な噂がたつから止めてよ。
ねぇ?そんな事より聞きたいことがあるんだけど、……」
「全く~花乃ちゃんは本当に真面目ちゃん何だからあ~
って、聞きたい事ってなによ?
え!?花乃?大人の階段登ったの?」
う~ん。
早朝の会話です。
朝からこのテンションです。
雪ちゃんの今のテンションだと危険な気がするからお昼にしようかな。
本当は今すぐにでも知りたいけど我慢をする。
「雪ちゃん、お昼って一緒に食べれるよね?
その時に相談というか、聞きたいことがあるの。」
「いいわよ!
お姉さんに何でも聞きなさい!!
花乃ちゃん~不安何て感じちゃダメよ~
まっ!詳しくはランチで!」
自信満々というように胸を張る雪ちゃん。
私なんかより情報網あるから頼りにしてますよ、お姉さん。