幼なじみと恋愛講座をご一緒に。

小柄でふわりしている見た目から想像できない頑固な性格。
周りの事なんでどうでも良いから二人の世界を大事にしたいんだけど。
なかなか終わりの見えない喧嘩に自分も強気になってしまう愚かさが恥ずかしくなる。

「怒るぞ。」

「さっきからずっと怒ってるくせに!!」

全くもって、この頑固姫をどうしようか?
ここはもう俺が折れるか。

「花乃が好きだからに決まってるだろ?」
「……。」

「花乃?聞いてる?
 俺は答えたぞ。次は花乃の番。」

「やだ。」

「ふざけるのは無し。
 俺は花乃と仲直りしたい。
 その為の話し合いじゃないのか?」

「だって、いっくん……」

やっとの思いで話してくれた内容に頭に血が上った。
俺のいないところで意味不明な事を吹聴されたらしい。
(知らねぇよ!そんなこと!!)


どうやら、秘書課のやつに絡まれたらしい。


(秘書課って、まさか、あいつか!?
ふざけんなよ!!花乃がいなくなったら俺は……終わりだよ)

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