幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
side花乃
本当に私の部屋の鍵が持っていたいっくん。
私の知らないところでお母さんといっくんってどんなやり取りをしてるのよ!
鍵の事は後でお母さんに抗議するのと、鍵はいっくんがお風呂に入ってる間にこっそり探そうと思う!
今後の予定が決まったところで。。。
仕方なく先日と今日の出来事をいっくんに包み隠さずに話した。
気分は最悪だけど、ちゃんと話し合わないと。
「確かにこの前の営業部の飲み会に秘書課のやつが一人来たよ。
確か専務の娘って言ってたな。
なあ?花乃、俺たち入社して四年目だぞ!
社交辞令だってそれなりに覚えた。
花乃だってそうだろ?
そんな話に惑わされるな。
秘書課のやつが言ってた事は良い話じゃないけど、お願いだから勘違いして欲しくない。
俺はいつだって花乃が一番だよ。」
「……。」
なんとも言えない気持ちになった。
田代さんからの言葉を真に受けたのは、自分自身の問題だろう。
それを全て彼に八つ当たりしてしまった。