幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
side樹
わかったよ。
君がその気なら乗ろうじゃないか。
ある意味、チャンス到来じゃないか。
俺もそろそろここで腹を決めるか。
君が煽るとどうなるか教えてあげよう。
丁寧にーーーー。
そして、たっぷりとーーーー。
どれほど俺が君を求めているのか教えよう。
「花乃。
我慢の限界。
状況からして何言ってるか意味分かるよな?」
「やっやだ!やだ!!
いっくん、ごめんって~」
やだって。。?
花乃は知らないのか。
やだって言葉はかえって煽ってるって。
男からしたら、ある意味魔法の言葉だな。
「花乃。覚悟しろ。」
「いっ…くん…」
俺はいつでもどこでも花乃を押し倒したい気持ちを我慢してるだよ。
花乃とそういう関係になりたいと何度襲おうか企んだか。
これは声に出せないな。
「目の前で"私は今から浮気します!"なんて宣言されて黙ってるわけないだろ?
同棲だって嫌々、我慢してるんだぞ。
だから、どこにも行くのは許さない。
花乃は俺の。分かるよな? 」
悪いが攻めていくよ。
顔をクッションで隠しながら小さく頷いた。
そんなの今の俺には通用しない。
「花乃、それはだめ。声に出して。
顔だって隠したら本当に分かってるのか確認できない。」
「だって…いつもの、いっくんと違うんだもん。」
「それは、花乃が俺を煽るからだろ?
花乃?ちゃんと答えて。」
花乃?俺はじゅうぶん、花乃の事を待った。
だから、花乃も応えて。