幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
昨夜の余韻に浸りそうになっていると、田代さんがいきなりテーブルを叩いた。

「仲直り?どんな風によ?
 もしかして花乃ちゃんと初めてしたわけ?」
「そっ!?そんな訳ないじゃないですか!!」

げっ!
ヤバい!!
顔に出ちゃったな。最悪。。
バレたらまためんどくさそうだな。。


「ちょっと待ちなさいよ!
 それって私のおかげよね?
 なんで言い掛かりつけられなきゃいけないのよ!
 ここは素直に"田代さんが花乃に嫉妬させてくれたお陰でエッチできました。ありがとうございます。"って言うところでしょ。
 全く信じられない。
 これだから拗らせた童「すっすみませんでした!!お陰様でっ…で……きました。
 ありがとうございました!!」


本気で最悪。
今の時間帯ってランチタイムだぞ!!
花乃だったら絶対に口に出来ない言葉を恥ずかしげもなく言うなんて。
しかも、俺、一応男だぞ!?
まあ、こいつは俺の事なんて端から男と思ってないみたいだから別に良いけど。

「別に良いのよお~
 気にしないで頂戴!
 今度はあなたが私に協力する番よ?」

呆気に取られるしかない満面の笑みで。
勝ち誇ったようなどや顔で言われた。

こいつだけは敵に回さない方がいいらしい。

< 36 / 81 >

この作品をシェア

pagetop