幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
田代さんが高橋さんの事が好きって分かっても、私が出来ることって何かな?
私よりかは雪ちゃんの方がその役に合ってるというか。私じゃ無理だと思うんだけど。
恋愛の経験値なんて…いっくんが初めてで他の人と付き合ったことないし……。

「花乃?
 何考えてる?
 また、変な思い込みじゃないよな。」

「ちがうっ!!
 田代さんと高橋さんのお手伝いをしたいけど、その役って雪ちゃんの方が良いんじゃないのかなって考えてたの!!
 いっくんだって、十分デリカシーないよっ!!」

全く、どうして子ども扱いしてるって気付かないのかなっ!!

「田代たちの手伝いなんかに花乃を巻き込むつもりないぞ。
 花乃は仕事が終わったら、これから毎日俺の部屋の方で待ってろ。」


パコーン!!
最後の一つのクッションを投げつけてやった。
「クッション返して。いっくのばか。」
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