幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
いっくんといい、雪ちゃんといい意味不明な発言ばかりで本題を忘れてしまいそうになってしまった。

「なに、宇宙人みたいな喋り方してるのよっ!」

「雪ちゃん!!全然違うよ!
 うちの部署のね、忘年会のね、幹事を頼まれちゃって。
 良かったら、雪ちゃんが一緒にやってくれると良いなと思ってね、高橋さんには許可貰ってるんだけど、どうかな?って……。」

「歯切れが悪い。
 何か企んでるでしょ?」

めちゃくちゃ鋭い!!
さっきまでのおふざけは何だったの?と言いたいくらいに鋭いご指摘!!

「ちょっ、ちょっとね~
 雪ちゃんと一緒だったら心強いなあって!
 それに、ほら!
 去年の幹事さんって雪ちゃんだったでしょ?
 やっぱり、一度でも経験している方の意見って欲しいなぁ~って思うでしょ?
 私はみんなが喜ぶようなお店全く知らないし!!予約もどうしたもんだかって、ね?」

「歯切れが悪い。
 何を企んでるのかしっかり説明してくれなきゃ一緒にやらない。
 もお!花乃って本当に分かりやすい!!
 何を企んでるのか分からないけど、その企みを花乃に任せるなんて・・・だよね~」

・・・ってなによ~ーー!!
ここまで見破られてしまうとどう出たら良いのか。
田代さんの個人情報を教えちゃって良いのか…悩む。
う~んと唸るように考え込むと優しい雪ちゃんから"仕方ないわね。借り一つって事でいいわよ。"とお助けが入る。
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