幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
さてと。
昼の話を花乃が理解出来てないだろうけど、約束は約束だ。

寝室で花乃が風呂から戻ってくるのを待つ。
お風呂に入ったら"今日は自分のお部屋に行こうかな。"なんて言い掛けたので"まだ忘年会の話が終わってない"と言って泊める事に成功した。

「いっくん?どこにいるの~?」
間違えてリビングに行ったらしい。

「花乃。こっち。寝室で待ってるって言っただろ?」
寝室から大きめの声で呼ぶと警戒心なしの花乃はベッドに易々とやってくる。

「ごめん!ごめん!
 忘年会の話ってなに?
 予約の時に二人分は追加で頼むけど田代さんの予定を聞かないとだから!?って!?
んんっ!?」

「花乃。昼の約束。果たして。」

突然、組敷かれディープなキスに驚いて目を大きく見開きダメのポーズを俺の顔の前で両手をクロスする。
そんな事を許さない俺は花乃の両手首を自分の左手で一纏めにし、花乃の頭の上で固定する。

「へえ?いっくん?
 あっ待って!?んんっっんっ…ふぁ~
 いっいきなり、なに~?」

「いきなりじゃない。
 昼に約束しただろ?
 花乃は嫌なのか?」

「ひっぁ…!?…んっっ」
花乃の返事を聞く前に口を塞ぐ。
柔らかい。小さな唇を食べてしまうかのように貪る。
空いている右手で花乃のパジャマの中へ忍び込ませる。
< 78 / 81 >

この作品をシェア

pagetop